ウッドデッキのリフォーム費用について

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ウッドデッキのリフォームの費用・相場

ウッドデッキのリフォームにかかる費用は材料や施工面積によって変わります。一般的なリフォーム事例をもとに1㎡あたりの費用を計算すると、杉材では約2万円、ウリン材では約4万6千円程です。ウッドデッキ全体の費用は、この他に屋根やフェンス、基礎の有無等によっても大きく変わります。材料による費用の違いと、ウッドデッキのオプションについて、以降でご説明します。

それぞれに魅力がある2種類の天然木材

由工房では天然木を使ったウッドデッキのリフォームを得意としています。お客様のご要望やご予算により、主に2種類の木材を使用することが多いです。その1つは杉材で、もう1つはウッドデッキのリフォームで人気のウリン材です。

天然木で作ったウッドデッキは一生ものではありません。立地条件やメンテナンスによってウッドデッキの寿命は大きく変わりますが、一般的には10年前後で補修や作り替えの時期を迎えます。それを踏まえて、なるべく長持ちさせるために高価な木材を使いたいというご要望をいただくことがあります。その一方で、諸々の対策やメンテナンスを講じてウッドデッキの耐用年数を延ばす前提で、本体には安価な木材を使用して全体のコストを抑えることをご提案させていただいた事例もあります。

<杉材の一般的な特徴>

杉材は価格がお安めなのが1番のメリットです。また、ソフトウッドの中では水や湿気に対して腐りにくい特徴を持っています。ウッドデッキの立地条件や屋根の有無、メンテナンスの有無によってはウリン材でなくても十分な耐用年数を期待することができます。

■杉材で作ったウッドデッキの一般的な特徴
・価格がお安め
・ソフトウッドの中では腐りに強い
・耐用年数は5~10年(日差しの強さや湿度、屋根の有無による)

由工房では防腐剤を二度塗りした杉材をウッドデッキに使用しています。また、後ほどご説明する屋根の設置によってもウッドデッキの耐用年数は向上します。

<ウリン材の一般的な特徴>

ウリン材はとても硬くて腐りに強いのが最大のメリットです。ウリン材そのものの耐久性が高いのに加えて、メンテナンスをする場合でもその頻度を減らせます。その分価格はお高めですが、立地条件が良くなかったり、屋根がない、メンテナンスがあまりできないという場合にはおすすめできる木材です。

■ウリン材で作ったウッドデッキの一般的な特徴
・価格はお高め
・硬くて腐りにくい、別名アイアンウッドとも呼ばれる
・メンテナンス(塗装のやり替え)を高頻度で行わずに済む
・耐用年数は10~20年(日差しの強さや湿度、屋根の有無による)

由工房では防腐剤を二度塗りしたウリン材をウッドデッキに使用しています。また、後ほどご説明する屋根の設置によってもウッドデッキの耐用年数は向上します。

屋根の有無と、どんな屋根を付けるか

ウッドデッキの使い勝手を左右したり、隣接する部屋への日差しに影響するのが、屋根を付けるかどうかという問題です。明確な利点としては、屋根があるとウッドデッキの耐用年数を確実に延ばすことができます。メリットとデメリットがありますので、お客様のライフスタイルに合わせて上手に調整するのがおすすめです。由工房では様々なアイディアの提案をご用意しておりますが、その中でどんな屋根を付けるかという点もご検討いただいているポイントです。

<ポリカーボネート屋根の設置>

ポリカーボネートの屋根とは、カーポートでよく見かける半透明の屋根のことです。太陽光を完全に遮らないのが1番のメリットで、ウッドデッキの寿命を延ばすのにも役立ちます。価格がお安めなのも嬉しいポイントです。隣接するお部屋からの眺めや、ウッドデッキに立ったときの圧迫感があまりないのも特徴です。

■ポリカーボネート屋根の一般的な特徴
・採光できるのでウッドデッキや隣接する部屋を明るくできる
・圧迫感の軽減ができる
・ウッドデッキの耐用年数を延ばせる
・価格は板金屋根よりお安め

<板金屋根の設置>

板金屋根とは、木材等の骨組みの上に板金を乗せたものです。1番のメリットは耐久性が高いことです。また、骨組みに木材を使用すればウッドデッキ本体との一体感が生まれます。とても頑強で雰囲気の良い板金屋根は、その分少し価格がお高めなのも特徴です。しかし、ウッドデッキ本体の耐用年数を延ばす効果や、ウッドデッキ本体の木材を安価な杉材に替えても長く使用できる利点を踏まえると、有意義な必要経費と考えることができます。

■板金屋根の一般的な特徴
・屋根自体の耐久性が高い
・ウッドデッキ本体との一体感を演出しやすい
・ウッドデッキの耐用年数を最も延ばせる対策の1つ
・ウッドデッキ本体の木材を杉材に替えても長く使える
・価格はポリカーボネートの屋根よりお高め

手すり・フェンスを付けるかどうか

ウッドデッキには手すりやフェンスを付ける場合があります。1番の理由は安全面です。ウッドデッキの高さがある場合は安全のためにフェンスがあると安心です。また、ウッドデッキの向こうが道路や隣家等で、視線が気になる場合には目隠しとしてフェンスを設置する場合があります。

フェンスを設置するメリットがある一方で、圧迫感を生んでしまう可能性もあります。そこで、安全性なども考慮しながら、フェンスのデザインや高さなどを調整されると良いでしょう。由工房でも様々なご提案をさせていただくことができます。

フェンスの有無でウッドデッキの費用にも影響します。しかし、安全性だけは欠かすことができませんので、ウッドデッキが地面から高い場合や、ウッドデッキの向こうが崖になっていたら、迷わずフェンスを設置してください。フェンスも天然の木材で作ることができますので、ウッドデッキ本体との一体感を損なわず、また圧迫感を軽減しながら設置することが可能です。

ウッドデッキの設置場所に基礎があるかどうか

ウッドデッキのリフォームを行う際、基礎が必ず必要です。地面に直にウッドデッキを置くわけにはいきませんので、一般的には束石(つかいし)と呼ばれるコンクリート製の専用のブロックを足場に使います。束石を使用する場合、束石の材料費と施工費がかかりますので、ウッドデッキの費用にプラスされます。

もし、既にウッドデッキの設置予定場所の地面がコンクリートで固められていれば束石は必要ありませんので、その分のコストを省くことが可能です。

ウッドデッキのリフォームの実例・費用

ご参考までに、由工房で実際に行いましたウッドデッキリフォームの施工例と費用をご紹介します。

ウッドデッキのリフォーム事例1

施工面積:約29㎡
材料:杉材
費用:約50万円
日数:1周間

物干し兼用の屋根を設置しています。部屋からウッドデッキ、庭を一体的につなげたかったのでフェンスは設置せず、開放感を大切にしたウッドデッキです。

ウッドデッキのリフォーム事例2

施工面積:12㎡
材料:杉材
費用:40万円
日数:5日間

展望台にも使えるウッドデッキを作りました。資材の搬入に時間がかかり、施工日数と費用にその分プラスとなりました。

ウッドデッキのリフォーム事例3

施工面積:約7㎡
材料:ウリン材
費用:約32万円
日数:12日間

縁側感覚のウッドデッキ。部屋とリビングをつなぐ導線になっています。

ウッドデッキはライフスタイルを考えて決める

ウッドデッキのリフォーム費用は、使う木材の種類や施工面積、屋根やフェンス等のオプションの有無によって大きく変わります。お庭の広さや環境、空きスペースの割合、ご家族の安全性を考慮しながらご家庭に合ったウッドデッキを設置できますよう、由工房では様々なご提案をしています。

ウッドデッキのリフォームは室内の延長で屋外を楽しむための魅力的な手段です。ご家族やペットのライフスタイルにも良い変化が訪れることでしょう。日々の家事に利用できたり、ペットの健康やご家族が一緒に過ごす時間が増えたというお客様からのお声も頂きます。風に当たったり日光浴を通してストレス解消にも効果的といわれています。日常の中で非日常を体感できる空間が欲しくなったら、人にやさしい天然木材のウッドデッキがおすすめです。